現役家電店員が教える失敗しない家電の買い方

後で後悔しない家電の買い方を説明します。ネットで購入する場合にも役立つはずです。

洗濯機が壊れる理由

洗濯機はもっともよく壊れる家電

洗濯機は、家電の中でもっとも、壊れる確率の高い商品です。
家電量販店で洗濯機を購入する際、5年間の保証をつけている店は多いと思いますが、5年間で2割前後故障するようです。

なぜ壊れやすいのか?

洗濯機が壊れやすい理由はいくつかあります。

使用頻度が高い

ほぼ毎日使用するというのは一つの理由です。
当然ですが、使用頻度が高くなれば、同じ故障率でも、同じ期間で比べれば故障しやすくなります。

モーターへの負荷が大きい

洗濯機は当たり前ですが、回転します。
回転には当然モーターを使用しますが、洗濯物の量が多かったり、絡みやすい衣類があると、回す際に大きな負荷がかかります。
扇風機のようにはいきません。

さらに最近のドラム式洗濯機はモーターが横を向いて回転しています。
モーターの軸にかかる負荷は以前からの縦型とは比較になりません。
実際にドラム式の方がはるかに壊れやすいです。

ゴミクズがつまる

洗濯すると衣類から繊維のカスが落ちます。
フィルターで取られたり、排水とともに流れますが、一部が洗濯槽の中に残ります。
これが部品の間に詰まることで故障の原因となります。

そして影の犯人は?

実は影の犯人とおぼしきものがあります。
それは柔軟剤です。
洗濯機の修理をする際、かなりの確率で洗濯槽の裏や排水などいろいろな箇所に柔軟剤がこびりついています。

明確な証拠はありませんが、修理現場からすると、柔軟剤が間接的に故障の大きな要因になっていることは明らかだと思います。

柔軟剤のニオイ

ほとんどの柔軟剤にはニオイがついていると思います。
なぜニオイがついているか知っていますか?
実は柔軟剤が洗濯槽の裏にこびりついて残るというのは、(業界の人間にとっては)周知の事実です。
そしてこの残った柔軟剤にカビが生えてカビのニオイがします。
このニオイを消すために柔軟剤にはニオイがついているのです。

どうしても柔軟剤を使用されたいのであれば、定期的な洗濯槽クリーニングをしましょう。
柔軟剤を使用していなくても、洗濯槽に洗剤などがこびりついていますので、おすすめです。

業者による洗濯槽クリーニングもある

なお専門業者による洗濯槽クリーニングのサービスもあります。
ネットで受け付けている洗濯槽クリーニングのサービスも紹介したいところですが、適切な商品を見つけることができませんでした。

業者によるクリーニングでも、専門知識の必要な分解クリーニングでなければ、市販のクリーナー以上の効果が期待できません。

家電量販店等で行なっている場合もありますので、問い合わせてみてください。
ただし分解クリーニングの場合は、ほとんどがいったん引き取って作業するので、作業に数日かかることが一般的です。
依頼する場合は、その際の洗濯機の貸し出しなどをしているか確認しましょう。