戦国時代に入ったQRコード決済
戦国時代に突入したQRコード決済
昨年12月のPAYPAYキャンペーンが口火となって次のスタンダードを巡って、各QRコード決済陣営が、キャンペーン等を繰り出しています。
現在、CMが多く投下されているPAYPAYのキャンペーンのほかに、LINE PAYのキャンペーン、オリガミPAYのキャンペーンなどが実施されています。
どれがオトク!? 「PayPay」「LINE Pay」「Origami Pay」のキャンペーン - BCN+R
加盟店の数ではPAYPAYがリードしていますが、まだまだ使える店舗数は多くなく、勝負はこれからといった状況です。
なお、前回のPAYPAYキャンペーン時に参加していなかった家電量販店のうちケーズデンキは、3月中にPAYPAYが導入される見込みです。
一方で残るヨドバシカメラについては、導入を検討しているという噂は流れていましたが、導入しない可能性が高そうです。
PayPay、LINE Payに対抗するヨドバシカメラの意地 - BCN+R
一気に数が増えたQRコード決済
PAYPAYによって俄かに注目を集めることになったQRコード決済ですが、現在、サービスが提供されているものとして主要なものだけで下記のものがあります。
さらに近いうちに開始が予定されているものとして下記のものがあります。
- au PAY
- ファミPAY(ファミリーマート)
- BANK PAY
- ゆうちょPAY
ORIGAMIPAYを除けば、いずれも大企業が展開するものであり、どれが本命とも言い難い状況にあります。
正直なところ、数が多すぎて、もうお腹いっぱいです。
いくらQRコード決済が低コストで導入できるとは言っても、チェーン店では、システム改修も必要ですし、そもそも店員が操作をおぼえきれません。
今後、競争がさらに過熱する可能性
さてこんな状況の中、店舗側だけでなく、当然、使う側もどれを使うべきか混乱しますし、多くはチャージやカード登録が必要なため、あまり多くの種類を使いたくないと思います。
そしてQRコード決済の生き残りをかけて、今後、さらに競争が過熱していく可能性があります。
耳にしている情報では、近いうちにいくつかの陣営で新たなキャンペーンが発表されそうです。
意外な方向で決着する可能性も
そうした中で、このQRコード決済の騒ぎから、一歩身を引いて静観している企業があります。
それは、カード会社のJCBです。
QRコード決済の多くがクレジットカードを登録できますが、そのほとんどでJCBカードが登録できません。
本音のところは分かりませんが、JCBはQRコード決済が広がらないと考えているのかもしれません。
QUICPAYという電子マネーをご存知でしょうか?
QUICPAYはJCBが運用元です。
そしてApple PayやGooglePayなどにも採用されています。
Suicaなどと同じようにFelica対応ですので、多くの人が使い勝手に慣れていると思います。
現在のQRコード決済のユーザー不在のシェア争いでは、最終的に全てが共倒れになり、QUICPAYが漁夫の利を得ることになるのかもしれません。