現役家電店員が教える失敗しない家電の買い方

後で後悔しない家電の買い方を説明します。ネットで購入する場合にも役立つはずです。

2018年の家電市場とネットの動向

2018年の家電市場動向が発表

調査会社のGfKが、2018年の家電市場動向を発表しました。

2018年の家電市場は、前年からほぼ横ばいだった模様です。
全体感としては、比較的大型の商品が好調だった一方で、小型の家電が苦戦をしたという状況のようです。

プレスリリース | GfK Japan

調査会社GfK

さて発表したこのGfKという会社ですが、おそらく世間ではほとんど認知されていないと思います。
しかし家電業界内では非常に有名な会社で、家電メーカーや量販店にとっては業務と切っても切り離せない会社です。

このGfKによる家電のレポートは、業界内で最も信頼性が高いと認識されています。
ドイツの会社ですが、家電小売大手のPOSデータをほぼ網羅しており、データは家電小売の8割以上をカバーしていると言われています。

この会社は、そのPOSデータをもとに集計した情報をメーカーやアナリストなどに販売しています。
メーカーでは、このデータを見ながら、自社と他社の製品の販売動向を確認して、自社の販売政策を決めていきます。

一方で家電量販店側では、GfKでの製品の販売ランキングや全国の実売価格などを見ながら、店頭のプライスや品揃えなどの見直しを行っています。

意外に伸びていないネット販売

今回、発表されたGfKのレポートの中で少し意外なことがあります。
それは、ネット販売がたった(と言っていいか分かりませんが)9%しか伸びていないということです。
また合計でも14%ほどの構成しかないという状況です。

ネットの集計が漏れているのではないかと思われるかもしれませんが、GfKのデータに限ってはそのようなことはあり得ないと思います。
メーカーとも緊密に連携しているこの会社が、大きな需要を見落とすようなことはありません。

ただ家電量販店の運営しているネット販売の売上が、店頭販売分に集計されている可能性はありえますので、実際には2割前後あるのではないかと個人的には思います。
ただそれほど大きく伸びていないのは事実の可能性が高いでしょう。

流れているある噂

実は家電のネット販売に関して、ある噂が業界内で流れています。
それは、アマゾンの売上をヨドバシカメラが上回ったというものです。

真偽のほども、情報源も分かりませんが、事実であるかのように噂が広まっています。
事実であるなら、ヨドバシカメラのネット販売が伸びているというのも要因だと思いますが、アマゾンが家電をあまり自社でやらなくなってきているということがあるのではないかと思います。

現在、家電をアマゾンで買おうとすると大半の商品が、アマゾン自身でなく、マーケットプレイスの出品者から購入するようになっているのは、検索してみれば分かると思います。

理由は分かりませんが、アマゾン自身の判断の可能性が高いのではないかと思います。
実はもう一つ、こんな噂を耳にしています。
アマゾンが自身によるおもちゃの販売をやめたいためにある程度の品揃えができる出品者を探しているというものです。

もしかするとアマゾンは、効率の悪い物品販売を縮小し、プライムビデオやミュージックなどのサービスにシフトしようとしているのかもしれません。