今年はゴールデンウイークが狙い目
引越し難民の影響を受けている一人暮らし商戦
新入学や転勤導入伴う一人暮らし家電の需要が、今年はやや盛り上がりにかける状況です。
原因として、話題となっている引越し難民の影響という見方が多いようです。
引越し難民、というより引越し代の高騰ですが、まずその影響で、家電などに回せる予算が削られているということが言われています。
とくに大学進学などの場合には、入学費用などもかかりますので、非常に多額の出費があります。
今年はそれに加えて引越し費用が高騰しているため、家電の購入費用が削られているのではないかと言われています。
そしてもう一つ言われているのは、企業などが人事異動に伴う赴任時期をずらしているということです。
多くの企業では、人事異動の際の引越し費用を会社で負担していますし、希望どおりに赴任することが難しくなっている状況から、人事発令をずらしたり、赴任日をずらしたりといった対応を行っているようです。
またこうしたことから、今年の一人暮らし商戦は5月まで続くのではないかと言われています。
今年のゴールデンウイークは一大商戦に
さて今年のゴールデンウィークというのは、とくに小売業にとっては、プラス要因が非常に多いことをご存知でしょうか?
10連休
今年のゴールデンウイークは4月27日から5月6日までの10連休というのはご存知だと思います。
もちろんこれが第一の理由です。
連休であるということでお店への来店が増えることは間違いありません。
このような長い連休というだけで、各小売店は大きな期待を持っています。
改元でのお祝いムード
また5月1日に元号が変わって新天皇がご即位されるのもご存知だと思います。
その前後は、おそらく世間は祝賀ムード一色だと思われます。
とくに家電のような耐久消費財は、消費者心理に左右されやすく、お祝いムードになるのも大きなプラス要因です。
家電量販店も正月のようなお祝いのセールを実施するのではないかと思います。
消費税増税前
またこちらもご存知の通り今年の10月に消費税増税が予定されています。
消費税増税の前の駆け込み需要はすでに発生しています。
また実際に増税されるとするなら、4月に最終決定される可能性が高いと思われていますので、そうなれば世間で増税が大きく注目されることになり、駆け込み需要に火がつく可能性があります。
遅い一人暮らし需要
先に触れた一人暮らし需要ですが、5月に人事異動を行う企業が多くあるのではないかと予想されます。
ゴールデンウィークに一人暮らし需要が高まる可能性が高くなっています。
携帯電話の駆け込み需要
何回か書いていますが、携帯料金の分離義務化に伴うキャリアの新料金プランについて、4月か5月に発表されると予想されています。
もしゴールデンウィーク前となると携帯電話需要にも火がつく可能性があります。
キャッシュレスキャンペーン
そしてこれについては、あまり認知されていないかもしれません。
政府がキャッシュレスの推進をしているのはご存知の方が多いとは思いますが、先日、政府主導でゴールデンウィークにキャッシュレスキャンペーンを実施することが発表されました。
鉄腕アトムがPR:「プレミアム“キャッシュレス”フライデー」発表 経産省が決済事業者のキャンペーンを後押し - ITmedia Mobile
現在、とくにスマホ決済において、PAYPAYやLINE PAY、d払いなどがキャンペーンを繰り広げていますが、それらの事業者とタッグを組んで、ゴールデンウィークにキャンペーンを実施することになりました。
まだ各社のキャンペーン内容は分かりませんが、参加する各社は、加盟店などとキャンペーン内容の調整に入っています。
まず来週末にプレミアムキャッシュレスフライデーがありますが、ゴールデンウィークに向けてかなり大きな動きになっていきそうな気配です。
最初で最後のゴールデンウィーク
今後、今年のゴールデンウィークほど条件が揃うことはないのではないかと思われます。
今年のゴールデンウィークは、小売店にとって最初で最後の一大イベントになるもしれません。
今年のゴールデンウィークは10連休ということでたっぷり時間があります。
よろしければお店で買い物もいかがでしょうか?