失望しかないドコモの新料金プラン
発表されたドコモの分離プラン
今月の発表と噂されていたドコモの分離プランが、本日、発表されました。
6/1より提供が開始され、同時にこれまでの料金プランは受付を終了するようです。
それに伴い、月々サポートや端末購入サポート、docomo withなどの端末割引となる施策は終了となります。
予想されてはいましたが、あっさりとこれまでの料金プランから切り替えとなります。
がっかりな新料金プラン
さて肝心の料金プランの内容ですが、業界関係者からすると悪い意味で予想どおりと言えるのではないでしょうか。
現在、ニュースでは、値下げ的な表現が多い状況ではありますが、値下げ幅としては予想通り、というよりむしろ予想より小さいと感じた関係者の方が多いと思います。
実際のところ、auやソフトバンクのプランに近い料金体系になっており、他の2社の料金プランに合わせに行った感があります。
しかしその合わせに行った他社のプランは、実際にはそこから端末代の割引が入ることが多いため、端末代の割引がない(と想定される)ドコモの新プランは明らかに割高な状況です。
2年サイクルでの買い替えが定着しているスマホにおいては、大部分の人にとっては、値上げの料金プランになっています。
これから予想されること
さて今後、主流となる可能性があるのが、48ヶ月割賦販売(24ヶ月後半額下取り)です。
もし端末代の割引がないなら、iPhoneの最新モデルなどでは24ヶ月割賦で月々五千円前後の端末代がかかってくることになります。
24ヶ月割賦では、大抵の場合、通信料と合わせた支払い額は1万円を超えることになるでしょう。
それをクリアするためにauとソフトバンクが昨年から開始したのが、48ヶ月割賦です。
分割料金が当然、24ヶ月に比べて半分になります。
このプランの肝は24カ月後に使用している機種を半額で引き取って機種交換を行うところにあります。
分割料金が半額になる代わりに、24ヶ月後に機種交換を繰り返すことになり、実質的に半永久に解約できなくなります。
ドコモ自体は48ヶ月割賦に否定的なようなので、どのようになっていくか現時点では分かりませんが、結局は売上動向次第だと思います。
また個人的には端末は購入でなく、レンタルが導入される可能性があるのではないかと思っています。
レンタルなら値段の設定はキャリアの自由です。
さて通信料が高くなり、解約も難しくなるとするなら、分離プランというのは一体、誰のためのものでしょうか?