現役家電店員が教える失敗しない家電の買い方

後で後悔しない家電の買い方を説明します。ネットで購入する場合にも役立つはずです。

続・失望しかないドコモの新料金プラン

発表されたドコモの端末購入プラン

昨日、ドコモの新しい端末購入プランが発表されました。

内容はスマホを36回分割で購入し、25ヶ月目以降に端末を返却すると、最大、12回分が無料となるというものです。

つまり、実質として、端末代金の3分の2で購入できるということになります。

他社より解約はしやすい

すでにauソフトバンクは、48回分割で購入し、25ヶ月目以降に機種変更すれば、最大24回分が無料となるプランを導入していますので、それに比べると支払い額が高くなることになります。

ただし、ソフトバンクauは機種変更が条件となっており、実質的に解約が困難になるプランですが、ドコモでは機種変更の条件がないため、ドコモでは25ヶ月目以降に解約することが可能です。

その点では、他社より良心的なプランになっています。

旧プランと比較した実態はどうなるか?

さてこれで新料金プランの全体が判明しましたので、旧プランとの比較をしてみます。

最もボリュームが多いと思われるデータ5Gでの新規契約だとどうなるかでシミュレーションしてみます。
端末は最も販売台数の多いiPhoneXR 64GBです。

旧プランの場合
○ 機種代金 31,104円(端末購入サポート、デビュー割後)
○ 月額通信料金 6,782円
2年間合計 193,872円(月額 8,078円)

新プランの場合
○ 機種代金 65,664円(25ヶ月目端末返却)
○ 月額通信料金 5,378円
2年間合計 194,736円(月額 8,114円)

いずれもドコモのホームページで料金シミュレーションを行った結果です。

さて見て分かる通り、平均的なプランでは、ほぼ同じ月額料金となりました。

ただし、いくつか織り込まれていないことがあります。
現在、多くの店では端末がこのシミュレーションより安く購入できます。(現在は2万円程度安くなるのが相場だと思います)
また旧料金プランでは端末を下取り等に出せますので次回購入時には、2万円以上安く購入できることになるでしょう。

新プランの契約時に追加で特典がなければ、旧プランの方が実質的には4、5万円程度安い計算になります。
プランによっても異なりますが、全体で見ると実質的に値上げととらえて間違い無いと思います。

今後の動向は?

auソフトバンクは、これまでのプランの微修正で対応しており、小容量と大容量のプランを除き、大手キャリアの値下げはないことが確実になっています。

また今回、ドコモが25ヶ月後の買い取りを導入したことで、端末は2年後の買い取りを条件に安くするプランが主流になることがほぼ確実になりました。

これは利用者にとってはあまり喜ばしい展開ではありません。
これまで以上に2年縛りがきつくなることを意味しますし、MVNOなどへの乗り換えも難しくなるからです。

結局は、大きな騒動となった割に、大手キャリアがメリットを得る展開に落ち着きそうです。