攻めるドコモと攻めないドコモ
ドコモから他社へ携帯契約は流出
何度かこれまでに書いてきたように、ドコモの新料金プランが割高であるため、先月は大きな駆け込みが発生し、逆に今月は大幅に前年から契約件数が減少した状況が続いています。
一方で、そのドコモからau、ソフトバンクなどにMNPなどによる流出が続いていますので、大きなプラン変更はないにも関わらず、auやソフトバンクは逆に大幅増となり、市場全体としては、横ばいか微増といった状況になっています。
しかしこの状況については、事前にドコモが予想していた通りになっているため、ドコモとして、特に対策を行うつもりはなさそうです。
大盤振る舞いのd払い
さてそんなあまりやる気のなさそうなドコモですが、ドコモが行なっているQRコード決済のd払いについては、全く様相が異なります。
ソフトバンクのPAYPAYに比べると、やや影が薄いですが、PAYPAYの100億円キャンペーン以降、d払いも負けじと多くのキャンペーンを実施しており、還元額もPAYPAYなどのキャンペーン以上のものが多くなっています。
そして7月1日からは、何度目かの20%還元がスタートします。
還元の上限も1万円分と高く、最近のQRコード決済では、最大規模のキャンペーンです。
(使う場合はエントリーを忘れずに)
d払いは、家電量販店では、ビックカメラ、エディオン、ケーズデンキ、コジマ、ジョーシン、ノジマが対応しており、最近はコンビニやドラッグストアなどでも使える店が多くなりました。
ドコモユーザー以外もクレジットカードを登録すれば使えますので、多くの方が何らかの支払いに利用することができます。
ちょうどボーナス商戦でもあり、この7月はd払いの利用が、おすすめです。
(ただし還元されるポイントは10月、11月の期間限定ポイントとなるようです)
QRコード決済の勝敗がつきつつある
さて多くのQRコード決済が乱立していますが、ここにきて、絞られつつあるように感じています。
現在は、PAYPAY、LINE PAY、d払いの三陣営が非常に強く、他は厳しくなってきているのではないでしょうか。
もともと非常に薄利(決済金額の1〜3%)の商売ですので、現在のような利益を追わずに加盟店とユーザーの拡大を最優先にするキャンペーンについては、他に大きな利益の源泉のある企業でなければ実施できません。
また加盟店とユーザーが拡大しない限りは、結局は利用されないため、結局のところ、こうしたキャンペーンを十分な規模に拡大するまで実施できる企業なのかどうかが鍵となりそうです。