スマートフォンの買い替えは9月までに
前年割れし始めたスマートフォン販売
ドコモが新料金プランを導入して以降、ドコモからau、ソフトバンクへの流出が続いています。
しかしここにきて、全体では前年割れの傾向が続くようになりました。
(キャリアショップの数字は分かりませんが、同様の傾向だと思います。)
auとソフトバンクは相変わらず好調であるものの、それ以上にドコモが落ち込んでいるからです。
ドコモは事前に前年比70%程度を想定していると聞いていましたが、それを下回る推移になってきています。
一部の店ではドコモの値引きがされているという話もありますので、ドコモ自体、かなり焦れてきているのではないかと思います。
迫る改正電気通信事業法の施行
さて改正電気通信事業法の施行が10月に迫っており、残り2ヶ月弱となりました。
一応、簡単に説明すると、端末販売と回線契約の分離が目的になっており、
• 回線契約を理由にした端末割引の禁止
• 端末割引は2万円以内
などが主な内容です。
ドコモについては、すでにこの内容に即した料金プランに移行済みですが、auとソフトバンクについては、料金プランはあるものの、端末割引を継続しており、これが現在のドコモの不振の原因になっています。
ここで、auとソフトバンクは、現在の料金プランから値下げしたプランを導入する予定はなさそうで、ドコモの新料金プランはこの2社と同程度の料金プランになっています。
10月以降、回線が値下げされることがなければ、単純に端末割引だけが減少することになり、単に値上げとなります。
まさかの下取り廃止か?
さらにもう一つ悪いニュースがあります。
それは買い替えの際の下取りも端末割引と見なすという総務省の見解です。
これはauがアップグレートプログラムの廃止を先週発表した際に理由として会見で述べたもので、密かに業界を騒がせています。
auが「アップグレードプログラムEX」などの新規受付を9月30日で終了 市場環境の変化を受けて - ITmedia Mobile
iPhoneなどは下取り額も大きいため、端末の買い替えに与える影響も大きくなります。
また48回・36回長期割賦+2年後の端末下取が今後の販売の主流になると思われていた中で、それが難しくなったということになり、買いやすい方法をどのように提供するかキャリアとしては考え直さないといけなくなったということです。
店頭から消えた値上げ告知
さて先月、販売店から一斉に姿を消したものがあります。
それは10月から端末が値上がりすることを告知するポスターやビラなどです。
どうやら総務省から各キャリアに対して指導が入った模様です。
また同じようにテレビや新聞などのメディアにも何らかの指導が入っている可能性が高そうです。
法施行の具体的な内容が決まったのがたった一月前であるにもかかわらず、その内容はほとんど報道されていません。
総務省は法改正の内容へのネガティブなイメージを避けようと動いているようです。
気になる新型iPhone
さてiPhoneですが、毎年、9月に新型が発売されるのが恒例となっています。
今年のカレンダーからすると、9月13日予約開始、9月20日発売の可能性が高そうです。
ただ例年、発売から数週間は入荷数が安定せず、直前まで販売店は何台入荷するのかがわかりません。
9月中に新型iPhoneを入手できる人はごく少数となると思われるため、キャリアは10月以降の購入者と同じ条件で販売する可能性が高いのではないかと思います。
ちなみにもし予約するのであれば、量販店やキャリアショップの予約サイトで店舗受け取りで予約しましょう。
iPhoneの予約はどの店舗で予約しても全国一括で管理されており、予約した時間が早ければ確実に早く入手できます。
(ただし、大型店やキャリアショップなどには、一部、フリー在庫が当日入荷します。)
また勘違いしている人もいるかもしれませんが、スマートフォンは、間違いなくオンラインショップより実店舗の方が値引きなどの特典は有利です。
実店舗でのみ実施されている特典は非常に多くあります。
さて残念ながら新型iPhoneは安く購入することは難しそうですが、スマートフォン全般としては、9月までに購入した方が安く購入できます。
基本的にはau、ソフトバンクですが、ドコモもおそらく対策を考えていると思いますので、買い替えタイミングの方は9月末までに購入しましょう。