現役家電店員が教える失敗しない家電の買い方

後で後悔しない家電の買い方を説明します。ネットで購入する場合にも役立つはずです。

扇風機はDC扇風機を選びましょう

もうすぐ夏商戦本番

5月の下旬より暑い時期が続いていましたが、先週、多くの地域で梅雨入りし、涼しい日が多くなってきました。

エアコン販売もやや落ち着き、店によっては2週間待ち程度まで伸びていたと思われる取り付けも平常に戻りつつあるようです。

さて今月の終わりから7月一杯は家電量販店にとって、12月と並んで一番重要な最大の商戦期です。
とくに今年は消費税増税を控えて、例年以上の盛り上がりが期待されています。

ピークに入る扇風機

さて扇風機ですが、夏商戦より一足早く、これからもっとも売れる時期に入ります。

単純な機能の商品だけに、安ければいいと思っておられる方も多いと思いますが、価格によって、機能も性能もまったく違いますので、自分の用途をよく考えて購入した方が、結果的に満足できる商品を購入できると思います。

また扇風機に関して言うと売れ残りに福はありませんので、早めに購入しましょう。

扇風機はDC扇風機がおすすめ

さてこの近年、DC扇風機というものが普及してきています。
聞いたことのある人も多いと思いますが、店頭で、DCの表示がつけてある機種です。
家電量販店の店頭では、半分以上の面積を占めるようになってきています。

価格が、DCでないもの(AC)に比べ、やや高いですが、逆にACタイプのものは、価格が安いモデルだけになってきており、選択肢がなくなってきている状況です。

機能で選ぶと必然的にDCタイプになることも多くなっています。
さてそんな扇風機について、選ぶポイントを説明します。

電気代

DC扇風機は、電気代が安いというのは、よく言われる話です。
AC扇風機に比べると5分の1から10分の1ぐらいにまで大きく下がります。
ただし、気をつけないといけないのは、そもそも扇風機というのは消費電力が非常に少ない商品です。
AC扇風機でも月間の電気代は多くて数百円程度だと思います。

DC扇風機を選ぶ際の電気代はあくまでもおまけです。

風量調整

風量の調整がどの機種にもついていますが、DC扇風機の最大の特徴は、AC扇風機が構造上できない弱い風量や細かな風量調整にあります。

例えば、夜、寝る際に扇風機を当て続けると身体に負担がかかりますが、弱い風量で軽減することができます。

また風量調整の段階やリズム風などの機能は機種によって大きく異なりますが、基本的にはDC扇風機の方が高機能です。(もちろん高い機種の方がより多くの段階や風の種類を選べます)

羽根の数

一般的に扇風機の羽根は多いほど柔らかい風になると言われています。
選ぶ際に羽根の数は多いにこしたことはありません。

とくにDC扇風機の弱い風に7枚などの羽根の多い機種を選べば、非常に快適な風を産み出します。

静音性

一概に言えませんが、基本的にはDC扇風機の方が静かです。

ただし、これについては、メーカーの技術が大きく現れる部分なので、機種によって大きく違います。
店頭やカタログ、口コミをチェックすることも必要です。

寝室に置く場合、音がうるさかったら風どころではありません。
必ずチェックしましょう。

首ふり

首ふり機能のついていない機種はありませんが、左右だけでなく、上下を組み合わせた首ふり機能のついたモデルも増えています。

価格が上がりますが、用途によって検討しましょう。

タイマー

切りタイマーがついていない機種はまずありませんが、入りタイマーが付いていないモデルは多いです。

起きる少し前につけるなど、入りタイマーが付いていると便利なことも多いです。
意外と、店頭でお客さんから聞かれることの多い機能です。

リモコン

安い機種には、リモコン自体が付いていないモデルがあります。

またリモコンで操作できる機能は、機種によって違いますので、店頭でチェックしましょう。

それ以外のDC扇風機のメリット

以上のような点が、扇風機の主なチェックポイントですが、それ以外にDC扇風機をおすすめしたい理由がもう一つあります。

それはDC扇風機の弱い風を利用して、サーキュレーターとして使用することです。

サーキュレーターとは、部屋の空気を循環させるための扇風機です。

通常の扇風機は普通の家でサーキュレーターとして使うには、風量が多すぎますが、DC扇風機なら十分に使用できます。

エアコンの冷房時や暖房時に、DC扇風機を使うことでエアコンの消費電力を抑えることができます。
エアコンがついているときに、扇風機もついているのは一見もったいないように思いますが、扇風機の消費電力が非常に小さいため、エアコンの省エネ効果が大きく上回るのです。

今年の夏はエアコンと一緒にDC扇風機を使ってみませんか?