現役家電店員が教える失敗しない家電の買い方

後で後悔しない家電の買い方を説明します。ネットで購入する場合にも役立つはずです。

家電を買うなら7月前半までに

すでに消費税駆け込み需要は始まっている

消費税増税閣議決定されたというニュースが流れ、10月の消費税増税はほぼ確実な状況となりました。

さてそれに対する駆け込み需要ですが、すでに5月下旬ごろより本格的に始まったと思ってよさそうです。

家電全体で見れば、前年の10%増といったところで推移してきていますが、とくに消費税増税の際に売上が伸びるとされているエアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビといった商品が、ここ最近は業界で前年30%〜50%増といった状況になってきています。

駆け込み需要以外の説明がつかない状況になってきており、駆け込み需要とみて間違いないと思います。

消費税増税が決定したことにより、今後、これまで以上に販売が伸びていくのは間違いありません。

家電を買うなら7月前半までに

さて今年の家電の買いどきについて、5月のゴールデンウィークと7月のボーナス商戦になるという予想を年初に書きました。

5月のゴールデンウィークは、予想通りかなりお買い得な状況となりましたが、7月のボーナス商戦については、やや前倒しで考えておいた方がよさそうな状況になってきました。

すでに駆け込み需要が発生しているというのは、業界の共通認識になりつつあり、また増税が正式決定した以上は、負けず嫌いの家電量販店各社は、どこよりも多くの需要を獲得しようと販売促進に動くと思います。

もともと7月はボーナス商戦のため、例年盛り上がる中旬から下旬にかけて、いろいろな施策を各社では計画していると思います。
現在の状況からすると、例年からすると早いものの、他社に遅れまいと、今後数週間にかけて、計画しているいろいろな施策を実施してくると思います。

こうしたタイミングが消費者にとっては、一番、有利な状況です。
とくにボーナスが支給されたばかりの7月上旬が狙い目だと思っています。

狙い目は前年発売モデル

店頭では、エアコンや縦型洗濯機は、すでにほぼ今年度モデルに切り替わっていますが、それ以外の商品では昨年度モデルがまだ残っている状況だと思います。

価格的には、やはり昨年度モデルがかなり割安な状況となっていますので、残っているうちに、今年度モデルの機能と比較しながら選ぶのがおすすめです。

また今年度モデルだとしても7月については、かなり買い得な価格で買える可能性も高いので、店頭で交渉してみましょう。

消費税増税後は期待できない

過去に何度か書いていますが、消費税増税後には、売れなくなって価格が下がるのではないかという意見がありますが、おそらく期待できません。
むしろ個人的には価格が上がる可能性の方が高いと思っています。

メーカーは、エコポイントのときの反省から、値下げして販売増を図るという戦略をとる可能性はほぼありません。

むしろその後のリストラの過程で、販売が減っても値上げと経費減で利益確保するという手法で立ち直ったため、今回も販売が減少すれば値上げしようと考えている可能性の方が高そうです。

なお、家電量販店というのは薄利の商売のため、メーカーによるリベート補填なしに値下げできる体力はありませんので、メーカーがそのような政策であれば、結果として、各社は同じような動きになっていきます。

また今回、メーカーは事前予測以上の生産はしなさそうですので、駆け込み需要が予測以上だった場合、商品が品薄になりそうです。
それもふまえると今年の家電の購入は7月までに済ませた方がいいと思います。