現役家電店員が教える失敗しない家電の買い方

後で後悔しない家電の買い方を説明します。ネットで購入する場合にも役立つはずです。

春商戦に向けた家電の動向

家電販売は復調

昨年10月の消費税増税により前年割れが続いていた家電販売ですが、業界では今年の初売り以降、三週連続で前年を超えており、消費税増税の反動から抜け出したように見えます。

一番の牽引役はパソコンです。
ニュースなどでも報道されているとおり、Windows7のサポート終了に伴って、パソコンの買い替え需要が増加しており、前年の倍近い売上になっています。

ただパソコンを除いても前年比で微減程度のため、まだ予断を許しませんが、現時点では家電は復調したと言っていいかと思います。

パソコンの動向

さて昨年、パソコンの在庫について書きました。

パソコンが深刻な品薄に突入か - 現役家電店員が教える失敗しない家電の買い方

たしかに品薄にはなりましたが、予想していたほど深刻な状況にはならず、家電量販店は年末年始を乗り切ることができました。

これはレノボ(NEC富士通含む)の出荷が激減した一方で、シャープが買収したダイナブックが在庫を大量に供給したためです。
レノボには、CPU不足だからという以外に、中国メーカーのため供給を後回しにされているという面があるのかもしれません。
なお、以前にも書いていますがNEC富士通のパソコン事業はレノボが買収したため、どちらも単なる名義貸しです。

さて年末年始を乗り切れたとは言え、CPU不足という根本要因は変わっていませんので、今後、ますます品薄になるのは確実です。
じきに発売される春モデルは、耳にしている情報では、大きく値上がりする予定のようです。
当面、パソコンが安くなる見込みはありませんので期待しないようにしましょう。

今後、パソコンの中では比較的、価格と供給が安定しているマイクロソフトsurfaceやアップルのMacがシェアを伸ばすことになりそうです。

これからの家電動向

初売りが終了し、家電業界は閑散期にはいっています。
何度も言っていますが、家電は売れるときが買いどきです。
したがって今は基本的には買いどきではありませんので次の商戦期の3月に向けた動向について説明します。

テレビ

テレビもパソコン同様に初売り以降、好調な販売状況です。
やはり今年はオリンピックがあるため、テレビへの注目度は高い状況が続いています。

オリンピックまでは探せばいつでも買い得に買えるモデルが見つかると思いますが、家電量販店の決算が多い3月が一番おすすめになります。

なお液晶テレビでは、昨年の秋以降、シャープが価格で引っ張っている状況であるため、シャープのモデルを見ながら、他メーカーの同クラスのモデルを検討するのがおすすめです。

有機ELではこれまでのソニー一強からパナソニックが盛り返して二強状況に変わってきました。
画質ではパナソニック、音質ではソニーといったところだと思います。

エアコン

エアコンは通常、新製品への切り替えのため、1月ごろよりかなり価格が下がってきますが今年は増税後の不振のため、切り替えが遅くなってくると思います。

例年は3月上旬ごろまでに購入するのがおすすめですが、今年は4月以降の方がよいかもしれません。

なお基本的にこの数年、エアコンは同じメーカーの同クラスの機種であれば、前年モデルであろうが基本性能は全く変わりません。
新製品が出た後の前年モデルを買うというのがエアコンではおすすめです。

冷蔵庫、洗濯機

昨年、増税の駆け込み需要対策で春に多くの新製品が発売された影響で、例年では在庫処分の時期ではありませんが、一部の機種が3月に向けて在庫処分に入ってきています。

店頭にお買い得な機種が出てくると思いますので、買い替えを購入している方はチェックしてみてもいいと思います。

なお基本的には縦型洗濯機は6月ごろ、ドラム式洗濯機と冷蔵庫は8月ごろの購入がおすすめです。

暖房器具

過去にない暖冬で暖房機は2月に向けて、例年ないほどの価格まで下がると思います。
来年まで保管しておくつもりで購入しておくのもいいと思います。

スマホ決済について

さて昨年1年、世間で話題になったスマホ決済ですが、最近、急にAU PAYが還元に積極的になってきたような印象があります。
昨年書いたようにやはり携帯3キャリアがスマホ決済を握る流れになってきています。

スマホ決済の大きな還元キャンペーンは来年以降は行われない可能性が高いと思います。
残りの開催も少ないと思われるd払いやAU PAYのキャンペーンも見逃さないようにしましょう。