現役家電店員が教える失敗しない家電の買い方

後で後悔しない家電の買い方を説明します。ネットで購入する場合にも役立つはずです。

2019年の家電の買いどきは?

今年の家電市場の動向は?

今年の家電市場は、消費税増税の動向に大きく左右されると想定されます。
リフォーム業界ではすでに増税前需要が増加しているため、リフォームにあわせて家電一式を買い替えられるお客様が増えています。

増税が実際にされるとなれば、とくに4月以降に家電需要が増加すると思われます。
その増税前需要の獲得のため、各量販店はセール等を実施することになるでしょう。

消費税増税後に買った方がいいのか?

よく消費税が増税されると、増税後に家電が値下がりするので、増税後に買った方がよいという意見を耳にします。

実際にどうなるかは分かりませんが、個人的には賛成できません。
そもそも増税後に需要が冷え込んで家電が値下がりしたことは、私の記憶の範囲では過去にありません。

需要が下がったことによって家電が値下がりしたことは、エコポイント直後のテレビしか思い当たりません。

もちろん同じ型番で比較すれば、9月より10月の方が値下がりしていると思います。
しかし、これは消費税の影響でなく、消費税が増税されなくても間違いなく下がります。

家電というものは時間が経てば、間違いなく値段が下がるものだからです。
新商品が発売されて商品が入れ替わることで全体の相場感が変わっていきます。

売れないときは安くなるのか?

家電は、基本的には売れる時期に買うのが鉄則です。
売れるからさらに売るために値段を下げるのです。
売れないときは、値段を下げても売れませんので、値段は下がりません。

ただし、それはあくまでも商品が十分にあるという前提なので、品薄になれば事情は変わってきますが、売れないときに安くなると誤解している人が多いので注意しましょう。

増税後より増税前がおすすめ

したがって、今年に関して言えば、消費税増税後よりは増税前の方がいいのではないかと思います。

政府の増税対策がどうなるが変動要因になることと、増税後でも年末商戦や決算商戦など需要の高まる時期もありますので、全てがそうではないと思いますが、増税前に買って損をしたということになる可能性は低いのではないでしょうか。

増税直前は盛り上がらないかも?

今年は消費税増税直前に関しては、さほど盛り上がらない可能性が高いのではないかと思われます。
その理由が二つあります。

商品が品薄になる

エコポイントの際の失敗以降、メーカーは過剰生産を極端に嫌うようになりました。
需要が見込める時期でも需要より少ない台数しか生産しないのが最近の傾向です。

今回も需要予測より少ない生産しかしないと思われますので、予測通りの需要があった場合は直前に買いに行っても、在庫切れになっている可能性が高くなります。

配送が手配できない

今回、10月に増税ということは、配達商品は8月にピークがくると予想されますが、8月というのは、家電量販店にとって、最も重要な商品であるエアコン販売のピークです。

エアコンは家電量販店の利益を大きく左右するため、配送工事は最大限、エアコンに振り向けます。
この時期は毎年、各量販店ともに配送体制に全く余裕がありません。
いくら消費税増税前の需要があっても、配送できなければ、販売に力を入れることができません。

なお、これに関してはネット販売も同じだと思います。
家電の配達ができる配送業者は限られていますので、取り合いになると思います。

今年の買いどきは?

今年の家電の買いどきと予想されるのは、ずばり5月と7月です。

先に書いた理由により、今年の家電量販店は、前倒しで、需要獲得に動く可能性が高いと、思います。

そして各社がセールを実施する可能性が高いのが、5月の10連休と7月のボーナス商戦です。

今年は天皇即位のため、5月の連休が10連休となることが決まっていますが、ここに合わせて大型のセールを計画すると思います。
今年だけの行事のため、お祝いムードも合わさって、狙い目となる可能性が高いです。

また7月のボーナス商戦ですが、12月に匹敵する書き入れ時であり、増税前需要獲得の最大のチャンスとなるため、例年に増して、力を入れることになると思います。

追加情報

さて先月話題となったPAYPAYですが、1月10日に先月利用分のPAYPAYボーナスが付与されることになっています。

ところでこの付与ですが、どうやら8日から10日に分散して付与される可能性が高そうです。
つまり早い人では8日に付与されそうです。

またボーナス付与に合わせて何らかキャンペーン等があるか期待していましたが、残念ながらそうした動きはありません。

ただし3月末までのどこかのタイミングで再び何らかのキャンペーンが開催される可能性が高くなっています。
引き続き注視していきたいと思います。