現役家電店員が教える失敗しない家電の買い方

後で後悔しない家電の買い方を説明します。ネットで購入する場合にも役立つはずです。

災害時の対応と注意事項

災害時に気をつけるべきこと

台風19号で被害を受けられた方も多いと思います。
やや遅いかもしれませんが、災害が今後も多発すると言われている中で、少しでも災害時に被害を少なくするために知っておいた方がいいことを少しまとめておきたいと思います。

まずは通電させないこと

災害時に家電の故障を防ぐために一番重要なのは、通電させないということです。
水害などで家電が濡れそうなときはもちろんですが、停電などでも家電の故障は多く発生します。

家の中への浸水などの被害がありそうなときや、停電になりそうなときは、まず出来る限り電源コードは抜いて、可能ならばブレーカーも出来る限り落としておきましょう。

とくにテレビ、電子レンジ、炊飯ジャー、電気暖房などは最優先で電源コードを抜くべきものです。

実際に停電になった場合は、すべての家電の電源コードを抜きましょう。
停電から復帰する際は電圧が安定しないため、そのまま電気が戻ると、家電が故障することが非常に多いです。

そのほかメーカーのホームページなどにも災害時の取り扱いが掲載されていますので災害の起きそうなときは事前に確認しておきましょう。

家電が濡れたときの対応

家電が濡れたときは、通電さえしていなければ、そのままじっくり乾かせば、故障していない可能性は高いものです。

ただし乾いているかどうかはなかなか判別できませんので、焦らずじっくり乾かしましょう。
乾く前に通電してしまうと大抵の場合、故障します。
間違ってもドライヤーの温風は当ててはいけません。
新聞紙や乾燥剤などでじっくり乾かすことが重要です。

地震には転倒防止対策

地震の場合は、転倒防止対策も大事です。
よく知られているところではまず、冷蔵庫への突っ張り棒などでしょうか。
なお突っ張り棒は奥側に付けなければ効果がありませんので注意しましょう。

また振動を防ぐ耐震ジェルなどもメジャーなところです。

そして転倒被害で一番多いテレビについては、あまり家電量販店以外では見かけませんが、専用の耐震ベルトというものが販売されています。

Pro-7 テレビ用転倒防止ベルトストッパー 41 65V型 BST-N1052B

Pro-7 テレビ用転倒防止ベルトストッパー 41 65V型 BST-N1052B

地震のときには、テレビが一番大きな被害額となりがちですので、最優先で対策しておきましょう。

大災害時の家電修理

さて災害による家電の故障はほとんどの場合、メーカーや家電量販店の保証は対象外となり、残念ながら基本的に有償修理となります。

ただ今回の台風19号のような災害救助法が適用されるような災害の場合、最近は大手メーカーでは、修理料金が減額されることが増えてきました。

メーカーによってかなり異なるため、災害での修理の場合、事前にメーカー窓口に問い合わせしてみるといいと思います。

太陽光、エコキュート

太陽光発電

自宅に太陽光発電を設置している家庭もあると思います。
停電時にはその発電している電気を使いたくなると思いますが、そのままでは使用することができませんので、設定を自立運転モードに変更する必要があります。
メーカーのホームページや取り扱い説明書に記載されていますので、事前に確認しておきましょう。

電気温水器(エコキュート)

電気温水器は災害に弱そうですが、逆に大活躍する場合があります。

停電時はお湯を沸かすことはできませんが、断水などでは、非常用水栓などから中のタンクの水が取り出せる機種が大半になっています。
これもメーカーのホームページや取り扱い説明書に記載されておますので、いざというときのために確認しておきましょう。

災害に遭うこと自体はなかなか防げませんが、災害に遭った時の被害を少しで小さくするために事前の対策と準備をしましょう。