現役家電店員が教える失敗しない家電の買い方

後で後悔しない家電の買い方を説明します。ネットで購入する場合にも役立つはずです。

新型肺炎の影響で家電も品薄に

新型肺炎で家電も急失速

一月まで消費税増税後の反動減から順調に販売が回復しており、一月は前年並みまで戻っていました。

二月に入っても、中旬まではさほど影響なく推移しましたが、最終週に入り、状況が一変し、以降は販売が急失速した状況です。

とくに東京や大阪などのインバウンド構成が高い店に影響が大きくなっていますが、電車での移動を控える人が増えたことで、駅前の大型店がとくに苦戦しています。

家電の入荷状況が不透明に

さて販売が急失速する中、本来であれば、多くの量販店が3月は決算月のため、競争が加速しそうなものですが、そういった状況にはなっていません。

なぜなら多くの家電製品で商品の入荷状況が分からなくなってきているからです。
入荷するかどうか分からないものを販売できませんので、当然の状況です。

周知の通り、家電製品の大半は中国製であり、中国製でなかったとしても、中国製の部品が多く使用されています。
新型肺炎の影響で中国国内の物流が麻痺していることと、多くの工場が稼働を停止しているため、日本への輸入が激減しているためです。

今後、状況はさらに悪化する

現在は国内の在庫がそれなりに残っているため、販売できる機種も多くありますが、今後、状況が悪化するのは間違いありません。

現在、言われているのは、生産が今すぐ回復したとしても5月ごろまでは多くの商品が欠品するということです。
新型肺炎の影響が長引けば夏のボーナス商戦も在庫がない状況で迎える可能性があります。

お買い得品はしばらく出てこない

こうした状況の中でこの春に発売予定だった商品の発売が続々と延期されています。
したがってしばらくはモデルチェンジのための在庫処分が非常に少なくなることになります。   

さらに象印の社員が北海道で感染したニュース以降、家電メーカーも量販店も一斉に商談をストップしましたので、しばらくの間は、セールなどのお買い得品があまり用意されない状況になっています。

当面の間は、家電を安く買えるチャンスはありそうにありません。

一人暮らし家電を直撃か

さて3月、4月は通常、新入学、新入社による一人暮らしで家電を買い揃える人が多くいます。
残念ながら、今年は通常の年よりも割高な価格で揃えることになりそうです。

一人暮らし家電では、中国メーカーのハイセンス、ハイアール、アクアや韓国メーカーのLGなどがメインになっています。
シャープや東芝なども多くは中国で生産しています。
こうしたメーカーで今後、入荷が減少するのは避けられませんので、比較的、調達しやすいパナソニック、日立、三菱といった国内家電メーカーが中心になってくると思います。

一人暮らし家電の購入をしなければならない人は早めに買い揃えておきましょう。