パソコンが値上がりするかも
実は好調なパソコン市場
スマートフォンに押されて、影が薄くなっているパソコンですが、市場に異変が起こっています。
4月から10月までのパソコンの国内出荷台数は前年比106%、10〜12月に限れば112%と大きく伸長しています。
これにはいくつかの理由が考えられますが、一番大きな理由は、約一年後の2020年1月に迫っているWindows7のサポート終了と考えられています。
パソコンが品薄になってきている
Windows7からの入れ替えのため、企業を中心にパソコン需要が高まっており、それに付随して、個人向けパソコンの需要も増加しています。
あまり認識されていませんが、個人向けパソコン需要のかなりの部分は、個人で仕事用に購入せざるを得ないサラリーマンの需要で占められています。
そして、徐々に明らかになってきているのが、パソコンの品薄です。
メーカーが増産すればいいという話ではあるのですが、実はある問題が持ち上がっています。
それはインテルのCPU不足です。
現在、個人向けパソコンのほとんど(アップル除く)はインテル製CPUを搭載しています。
そのため、パソコンメーカーはパソコンの増産ができないのです。
プロセッサー不足の解消は19年 インテル日本法人: 日本経済新聞
個人向け市場ではこれから影響が出てくる
そしてそのCPU不足問題は、実は昨年の夏頃には明らかになっていましたが、これまで個人向け市場では、それほど大きな影響が出ていませんでした。
なぜ影響が出ていなかったかというと、市場に型落ちのパソコン在庫が大量に残っていたからです。
しかしここにきて、需要の増加により、そうした在庫が底を尽きつつあります。
今年の1月にパソコン市場で異変が起こりました。
例年1月はパソコンが値下がりする月なのですが、価格が下がらなかったのです。
さらに今月発売される予定の新製品のパソコン出荷が続々と遅延してきています。
3月、4月はパソコン需要がピークになる時期ですが、今後のCPU出荷の動向によっては、パソコンが品薄になったり、値上がりしてくる可能性がありそうです。